こんにちは。
最近またよく口の中を噛む、kobaです。
さてそれはともかく。
皆さんは『いいお坊さん』ってどんな人の事を指すと思いますか
多分、こんな感じでしょうか。
ですよね~。
多分イメージとしては
- お経が上手で
- お話が上手で
- 人柄がホンワカしてて
- いっつも作務衣着て草むしりか何かしてて
- 人が来たら丁寧にお茶出してくれてオマケに裏山で採れた栗なんかをくれて
- 記憶力が良くて
- 毛が無い
といったところでしょうか。
まぁ最後の一つは別に強制でもないし、我々浄土真宗も髪の毛のあるお坊さん多いですしね。
でも残念ながらすべて満たしたパーフェクトなお坊さんはいません。
そらそうですね、人間だもの。
じゃあ逆に『悪いお坊さん』ってどんなイメージでしょう。
高級車に乗ってるお坊さんでしょうか。
(写真はあくまでイメージです)
イメージとしては
- 高級車乗り回して
- 酒タバコ大好きで
- 接待を伴う夜の町に繰り出して
- 葬式とか法事でケタ違いのお布施を要求して
- 偉そう
といったところでしょうか。
まぁ、これらはお坊さんでなくてもイメージは悪いものですが、「お坊さんなのに」という「なのに」が付くわけですね。確かにこんなお坊さんがいたらイメージ悪いです。
でも残念ながら全て満たした「逆に」パーフェクトなお坊さんもいません。
少なくとも同宗派で私の聞き及ぶ範囲ではここまでのお坊さんはいない感じです。
そして最後の「偉そう」というのが中々に判断の難しいところで、「偉そう」というのは人の見方によって随分違います。ある人は『堂々としている』と見るけど、他の人にとっては『偉そう』とかね。
当たり前のようですが、「いいお坊さん」というのは人によって定義が異なる訳です。
だけどついつい「理想のお坊さん」「人に求められるお坊さん」になろうとしてしまう時があります。「人の苦悩に応えたい」とか。でもそれって
『自分の描いたお坊さん像に酔っている』
だけのような気がします。
十人十色と昔から言いますが、接した相手(具体的には檀家さんとか)の求めに応じた姿になるのが一番良いんじゃないでしょうか。
「物静かなお坊さんが良い」という人もいる。
「明るく賑やかなお坊さんのほうが楽しい」という人もいる。
「少し堅物くらいなお坊さんが良い」という人もいる(いるか!?)。
お釈迦様のスタイルは「応病与薬」(おうびょうよやく)といいます。
頭痛の人に胃薬は出さないし、筋肉が衰えている人には運動を勧める、といったように、お釈迦様は
その人の求めに応じて法を説かれました。
だからお釈迦様はカメレオンなのかもしれません。
いわば一体化する訳ですね。
あ、書きながら『これって仏教の一番大事な精神だなぁ』と気づかされました。
高い所に立って導くのではなく、苦しむ悩む人と一体化する。それを「共に」と表現します。
共に聞き、共に泣き、共に笑う。
必ずしも「いい人」であるのが良いお坊さんじゃないよなぁと思う
晩秋の夕べでした。
…そう言いながら私自身、『いいお坊さんである必要は無い』という自分の理想に酔ってるだけ!?
koba
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