こんにちは。
kobaです。
タイトルにもありますように、「うつ病」で治療していました。
約3年半ほどの治療期間でした。
昔は「うつ病」という言葉もありませんでした。
精神病とか言われてましたよね。
というか適切な表現が無かったように思います。
今は「うつ病」という言葉は一般的に知られるようになりました。
厚生労働省のHPによれば、419万人とも言われています。
これは人口比にすると3%、実に10人に3人です。
でもこの数字はあくまで統計上のことですし、あくまで「受診している」方の数です。
潜在的な疾患者数はもっともっと多いはずです。
そして実際にこれを読んでいるあなたも、大切なご家族も実際に「うつ病」かもしれません。
実際の治療はプロにお任せするしかないのですが、私が治療していた時の事や感じていたことを読んでいただくことで何かの糸口になればと思い、このページ・カテゴリを作りました。
(※『うつ病は治まる』というカテゴリで読んでいただけます)
実際に私の体験談から読み流して頂ければ幸いです。
実家を離れて14年
詳しく書くと長くなるので割愛しますが、私は寺生まれ寺育ちです。
大学進学で京都に行き、そのまま京都市内で就職しました。
ちなみに呉服問屋です。営業マンでした。
8年間この会社でお世話になりましたので、大学時代も含めると14年京都に住んでいました。
それが結婚して寺に抱えることになり、新潟に帰ったのが2010年の4月。
寺に帰ってからは、張り切っていました。
京都の会社時代に新規事業の部署に配属。
色々な本を読み漁り、研修会にも行かせてもらい、ブルーオーシャンとかビジネスモデルとか。
そういう身に着けたものを
『よし、自分のスキルをこれからのお寺に活かしていくぞ!』
と張り切りまくっていました。
今思うと、
かぶれてましたわ。
きっかけは「ごはんが美味しくなかった」
寺に帰ってまず最初にやったのはHPの開設でした。
HPで情報を発信する。
HPから法事の予約ができるようにする。
そんなことを張り切ってやってました。
当時作ってたHP。
今もアカウントは同じですが、当時はドリームウィーバーというソフトでコツコツと作っていました。
現在はWordpressで作っています。
しかしマメに作ったよなあ…。
そして境内の写真を撮ってプリントアウトして「パネル展」。
いやーこれでもかというくらい一生懸命でした。
でもやってもやっても思うようにアクセスは伸びないし、あまりHPを見てくれてる檀家さんがいるわけでもないし。
そんなある日。
…あれ?
なんかごはんが美味しくない。
今でも覚えてるのですが食べても味を感じない。
なんて言うんでしょう。
砂を噛んでる感じ
なんです。
良く分からないかもしれませんが、そういう感じなんです。
で、なんかおかしい。
それでとりあえずネットで調べたメンタルクリニックに通い始めました。
『重くはないけど軽くない』
通っていたメンタルクリニックで受診すると
うつ病と診断されました。
それも先生によれば『重症じゃないけど軽症じゃない』だそうです。
それからというもの、薬と面談の日々が続きました。
そして一気に書きますが、3年半の通院と服薬治療を続けて、先生から
「しばらく様子をみようか」と言われました。
つまり通わなくなりました。
先生は「もう治ったからいいよ」とは言いません。
それは「うつは治らない」からなのかもしれません。
実際に体験した自分としても確かに「治る」ものではなく、一生付き合っていくもののような気がします。
うつ病は「治る」んじゃなくて「治まる」
「治」という字は音読みでは「ジ」「チ」と読みますが、訓読みでは「ナオる」「オサまる」と読みます。
普通、病気の場合は「ナオる」のほうを使いますよね。「病気が治る」というように。
でもうつ病の場合、私は
「うつ病は治まる」
と表現しています。
治る、のように綺麗に無くなりはしません。
何かの拍子にまた「うつ病」がヒョッコリと頭を出します。
だからそれを「治まる」と考えて、使い方・付き合いかたを覚えるほうが良いと思ったんです。
譬えるなら、炎が治まるように。
燃え盛る炎。苦悩の炎。
それは決して消えることの無い炎です。
無くなったと思っても火種は常に自分の中でくすぶっています。
私達はそれを消そう消そうと躍起になってクタビレてしまいます。
どうせ消えないならチョロ火にしてコントロールしましょう。
そして燃やしたいものがあればその時に火力を強めて、逆に自分のいらないものを燃やし尽くす業火にしましょう。
そう、どうせ消えない炎ならされを逆手に取る方法を探しましょう。
それがkobaの考える「うつ病」との付き合いかたです。
このカテゴリーでは自分の体験から読んだ本やツール、気分転換の方法まで。
「うつ病」で苦しい貴方の、そしてご家族の一助になることを願って書きます。
koba
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