5.000.000の額を販売した事があります。
いきなり何のことか分かんないですよねw
実は前職の呉服問屋時代に帯の生地で織られた額を販売したことがあるのです。
しかも訪問販売で。玄関で。
この額は仏教画でした。
作成した着物作家さんのお父さんがお寺と縁が深かったやら何ちゃらで、仏教の色んなことをテーマにした帯生地の額を作っていたのです。
呉服屋さんは普段は店頭で着物を取り扱っているのですが、年に数回「展示会」という形式でも販売をしています。
この展示会、大体3日~4日間くらいで開催され、店内には色々な着物がずらりと並びます。
もともと呉服屋さんが所有している在庫もるのですが、主に問屋さんから出荷された商品がメインで並びます。
その展示会に問屋の営業マンは販売お手伝いで出張するのですが、僕もそこで販売の応援として色々な販売に携わりました。
その一つが↑にある着物作家さんの仏教画の額です。
「小林くんは寺の息子なんやって」
「じゃあこの仏教画の説明できるやんね」
という調子であれよあれよと「怪しい説明員」になってしまいました。
決め台詞は
『僕は煩悩が払えないから、お客さん、お願い!払って!』
というものでした。
それで売れていたのだからビックリです。
展示会というのはお客さんの来場が少ないこともあります。朝から閑古鳥。
そういう時は小売店の営業さんと一緒に訪問販売に出かける時がありました。
担当の営業さんと一緒にアポ取って伺う訳ですから押し売りではないけど望まれた販売でもないですよね(;’∀’)
件の500万の額もその訪問販売でのことでした。
何の絵だったのかというと
お釈迦様の涅槃の図です。
お相手は当時60代後半のご夫婦でした。
細かい話は省略しますが、お互いの家庭のことを色々話して1時間くらい玄関でやりとりしていた記憶があります。
そのせいか、今でも檀家さんのお宅に伺ってお話をしたりお願い事をすることが苦手でもないです。
良いんだか悪いんだか。
koba
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