お坊さんにも『ドレスコード』があった!?~オリジナル輪袈裟のおはなし~

お寺関係で調べてみた

こんにちは。kobaです。
我々僧侶が普段お仕事で使う衣装の事を一般的には『法衣』(ほうい)といいます。
宗派によって形や色は違うし、使うシーンも様々なので一言では説明できないのですが、たくさんのものがあります。

kobaの「真宗大谷派」(浄土真宗のお東)でも八種類・四十二の装束があります。

一番重い(格式が高くて正式な)のは第一種の『七条袈裟』(しちじょうげさ)です。
これはとても長ーい袈裟を肩と脇からぐるーっと巻き付けて前進を包むような形です。重量も実際チョー重たいです。

装束の話をするとそれだけでサイトが一つ作れてしまうほど長くなるのでこの辺にしておきます(;’∀’)。

これらの装束は法要やお勤め(お経)の種類と重さによって「コレを着用しましょう」という決まりがあります。



例えば毎月の行事と、お彼岸の行事ではお経も作法も違うので装束も違います。
そして年に一回の「報恩講」(ほうおんこう)というのは浄土真宗の年間行事で最も大切な法要なので、やはり着用に決まりがあります。

そう、お坊さんにもドレスコードがあるのです。

「これが好きだからこれ着ておこう」というのは基本的にダメなのです。
※まぁ厳密に言えばそうでもないのですが、その辺は業界の事情なのでゴニョゴニョ。

で、普段のお参りだとか会議などのいわゆる「平常時」の時に使うもので「輪袈裟」(わげさ)というのがあります。
これは輪っか状になったものを首にかけて使うものです。
こんなん↓

写真は少し若い時のものを使っているのはご愛敬で…

この輪袈裟、普段は法衣店などで購入しています。

…が

今回は…

オリジナルの輪袈裟を仕立ててもらいました!

今回制作を依頼したのは小千谷市片貝町の紺仁さん。

ここの若当主・松井佑介氏に制作を依頼。
そしたら小粋で良い感じのものを二本作ってくれました。
それがこちら↓

縦縞のものは夏用の細幅での仕立てで、片貝木綿です。
そして少し太い幅の方は通年で使うタイプのもの。

この紺色のほうは何とデニム生地なのです

オッされでしょ~。
でも着用してみると違和感ゼロ。
とりあえず細幅の方の写真のみ↓

これ以外にもお願いしたら色々と作ってくれるはず(多分)。
今度は経本入れとか風呂敷とか作ってもらおうかな~。

この紺仁さん、新しいキモノブランドも立ち上げておられます。
これがまたオッされ~!!

お寺関係の皆さん、一本どうですか~?

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freeブロガー兼・実験系YouTuberです。 お寺生まれ・お寺育ち。 元京都の呉服問屋での営業マン。現在・応永山淨照寺住職。【 趣味】釣り・筋トレ・ゲーム・読書・ガンプラ作り 【生年月日】1977年1月25日【血液型】AB型 【星座】水瓶座【保有資格】日商簿記3級・2級ファイナンシャルプランナー
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