それを誰が見ますか?

お寺関係で調べてみた

こんにちは。kobaです。

段々と秋が深まり、冬が近づいてきました。
我が家では既にホットカーペットの電源が入り、私の仕事部屋にはストーブが点いています。
『まだ早いかな~』と思いつつも、一度点けたらもう戻れませんよ…。

さて、それはともかく。

先日、Twitterを見ていたら、こんな写真が目に留まりました。

これはイオンさんの『イオンのお葬式』のポスターが毎日広告さんの広告デザイン賞で入賞されたというものです。

これはこれで斬新なので受賞に至ったのでしょうか。
でも「不謹慎だ」とのことで炎上したとか。


私は別に「不謹慎」とか「けしからん」という風に怒っているわけではありません。
でもね。
それを誰が見るか、ということが大事だと思うんです。

幼い我が子をなくした親御さんがこれを見たらどう思うか。

配偶者を自殺で急に失った方がお葬式の帰り道にこのポスターを見たらどう思うか。

病気で苦しんで苦しんで苦しみ抜いて亡くなったご両親がいる子供さんがこれを見たらどう思うか。

そういう『誰が見るか』という視点って大切だと思うんです。
特にこういう人の生き死にが関わるモノってその視点が欠かせないと思うんです。
私共の檀家さんには色々な原因で亡くなる方がいます。
皆が皆、ある程度の年までいって、縁側で湯呑み持ってコロっと逝って、「おじいちゃん、ご飯よー」というような映画ドラマみたいな亡くなり方はあまり聞きません。
誰もが苦しんで、準備してきたものが間に合わなくなって、急にお迎えが来てしまう。
こういうことを言うと『身も蓋もないじゃん』と思うかもしれませんが

そもそも「身も蓋もない」のが生きるってことだと思いません??

そして、ポスターであろうと何であろうと、今一度考えてみたいものです。

それを誰が見ますか?ということを…

【追記】
後で教えて頂いたのですが、このポスターはイオンさんが作ったわけでもなく、使用実績も無いそうです。HPにリンクと説明が書いてありました。

第85回(2017年)毎日広告デザイン賞 一般公募・広告主課題の部「学生賞」受賞作、「イオンのお葬式」はイオンライフが企画・制作した広告ではありません。同賞の選考には課題を提供している各企業は一切参加しておらず、審査員のみで実施しております。
また、受賞作の公開は毎日広告デザイン賞公式サイトおよび作品集に限っており、広告物やポスター等の制作、使用の事実はございません。

これじゃあイオンさんも良いような悪いような、ですね…



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freeブロガー兼・実験系YouTuberです。 お寺生まれ・お寺育ち。 元京都の呉服問屋での営業マン。現在・応永山淨照寺住職。【 趣味】釣り・筋トレ・ゲーム・読書・ガンプラ作り 【生年月日】1977年1月25日【血液型】AB型 【星座】水瓶座【保有資格】日商簿記3級・2級ファイナンシャルプランナー
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