こんにちは。kobaです。
11/21〜11/28まで勤められている私達の宗派本山・真宗本廟(ほんびょう)の報恩講という行事に行ってきました。
「行ってきました」と言っても観光的なものではなく、仕事です。
実は法話(仏教のお話・浄土真宗の教えを伝えること)に行ってきたのです。
法話に伺う事を「出講」(しゅっこう)と言います。
講師として出る、というそのままの意味ですね。
宗派には全国に『教区』(きょうく)というものがあり、それぞれの教区に所属する寺院を『一般寺院』と言います。
分かりやすく言えば、全国組織の組合とブロック毎の支所みたいなものでしょうか。
で、それぞれの教区から三人ずつ『教導』(きょうどう)という人が登録されていて、この『教導』の人達が年に何回か法話をしに行きます。
※ちなみに教導は各教区の職員さんの推薦で決まります。
ちなみにこの『教導』は一期2年です。
なので2年経つと更新しますか?みたいの聞かれて「ハイ」と答えると2期目3期目と続きます。
私は今2期目が終わって3期目に入るところで、これまでも何回か本山へ出講はしていたのですが、今回は『報恩講』という特別な行事でした。
この『報恩講』というのは浄土真宗の開祖である親鸞聖人の御命日に当たる11/28をメインとして11/21から七日間に渡ってお勤めがあります。
今回、私は11/24の朝のお勤め・午前のお勤め・午後のお勤めの三席の法話でした。
中でも今回の午後のお勤めは『中逮夜』と言って、楽(がく・雅楽の演奏の事)が入る重た〜い法要でした。
なので装束も『指貫』(さしぬき)という袴の裾を紐で吊った、特殊なズボン状のモノを着用します。
そして『御文法話』(おふみほうわ)と言って、参拝の皆さんの方を向かずに誰もいない北の方角を向いて喋るのです。
普段、この『御文』というものは文字を拝読するだけなのですが、今回はその御文の拝読の前に法話をするのです。
ちなみに御文そのものが八代目の蓮如上人がお手紙形式で実践した法話のようなものなので、この御文拝読自体が法話でもあります。
こう書くと分かりにくいのですが、とにかくこの報恩講という行事の時にしか行われない形式のものが御文法話です。
やってみて感想はというと…
とにかく緊張!
そして寒かった!
やった事ない形式の法話にブッツケ本番で取り組む訳ですし、何てったって、宗派の本山ですからね。否応にもハードルは上がるわけですよ。
時間も決められており、御文拝読も含めて30分です。本堂内に入る手順も決まってるし、作法も決まってます。
間違えないように〜コケないように〜と何度も資料を確認し、練習して臨みました。
おまけに今回はYouTubeでもライブ配信される!
アーカイブ(録画保存)は残らない様ですね。
ホッとしたような…
いずれにしても誰もいない方向に向かって話すというのは初めての経験!
と思ったらそうでもありませんでした。
そうだ、YouTubeの録画は誰もいないのに喋ってたじゃないか!
それだからか?
意外と違和感無くやれました。
こんな所でYouTube配信が功を奏してるとは!!
まぁ、喩えて言うなら「シャドーボクシング」みたいなもんですかねぇ。
これを書いてるのは帰りの電車です。
今回はコロナ禍にあって初めての出張。
手洗い消毒、色々と気を遣ったお出かけでした。
おしまい
koba
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